打消し表示、※を付ければ大丈夫?!③

今回も引き続き、広告内でよく目にする強調表示に対する※「打消し表示」のお話し3回目です。

 

前回は、要素の二つ目「強調表示の文字と打消し表示の文字の大きさのバランス」に付いてでした。

そして今回は、打消し表示に関する「景品表示法上の考え方及び各要素についての留意事項」認識できるように適切な表示方法で表示されているか否かのチェックポイント、留意する要素三つ目「打消し表示の配置箇所」に付いてです。

 

いくら打消し表示をしたとしても、表示の文字サイズが小さく見えにくい、気付きにくいなど、打消し表示の内容を消費者が正しく認識できない状態が問題になります。

打消し表示が正しく認識されるためには、「文字の大きさ」「文字の大きさのバランス」が重要であることは前回も書いた通りですが、それに加え「表示の箇所」も重要な要素とされています。

 

打消し表示をすればOKではありません。表示の配置箇所についての注意点

本来、打消し表示は、目立ちやすさと認識を容易にするために、強調表示のすぐ付近に表示をすることが望ましいとされています。

とは言っても、スペースの問題から、強調表示から離れた欄外に表示せざるを得ない場合もあります。

そうなると、打消し表示の配置箇所に配慮していかなければなりません。

 

その打消し表示の配置箇所に問題があるか否かの判断は、

・強調表示と打消し表示がどの程度離れているのか

・強調表示と打消し表示のそれぞれの文字の大きさ

などの点を考慮します。

 

例えば、打消し表示の文字の大きさが、消費者が見落とす事がないサイズの場合でも、強調表示から離れた欄外に表示されているため、打消し表示に気付かなかったり、

打消し表示に気付いたとしても、打消し表示が、離れた場所に表示されているため、どの強調表示に対しての打消し表示なのかを認識できない場合は(極端な話、打消し表示が当該強調表示の裏面にある場合は論外ですが・・・)「消費者が打消し表示の内容に対して、正しく認識できない状態と判断します。」

というのが消費者庁の考え方です。

 

つまり、留意事項の認識できるように適切な表示方法で表示されているか否かの「否」に該当するので、当然景品表示法上問題となる恐れが出てきます。

 

「うちは、打消し表示をしているから問題はないでしょ」とは、絶対に思わないで下さい。

とても危険な考えです。

広告に、当たり前のように用いる打消し表示だからこそ、慎重さと丁寧さがとても重要です。

知らず知らずのうちに表示方法に問題を抱えているかも知れません。

OUTをコールされる前に、面倒がらず一度チェックされることを強くお勧めします。

 

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