打消し表示、※を付ければ大丈夫?!④

今回も引き続き、広告内でよく目にする強調表示に対する※「打消し表示」のお話し4回目です。

 

前回は、要素の三つ目「打消し表示の配置箇所」でした。

今回は、打消し表示に関する「景品表示法上の考え方及び各要素についての留意事項」認識できるように適切な表示方法で表示されているか否かのチェックポイント、留意する要素四つ目「打消し表示と背景との区別」に付いてです。

 

打消し表示をする場合、表示の文字サイズが小さく見えにくい、気付きにくいなど、打消し表示の内容を消費者が正しく認識できない状態が問題になるということは、これまでのブログでも書いてきた通りですが、それに加え打消し表示が正しく認識されるためには、「打消し表示と背景との区別」も重要な要素とされています。

 

打消し表示する場合の「打消し表示と背景との区別」とは?

 

まず、報告書の「打消し表示の文字と背景の色」についての調査結果では、

・新聞広告、Web

広告(PC)、Web広告(スマートフォン)については、「黒と白」、「グレーと白」の、無彩色の組合せが70%以上と最も多い。

・動画広告については、その他(文字の背景が無地の単色ではなく、複数の色彩が入り組んだ柄や写真である場合)が34.7%であったと発表しています。

 

続けて報告書を読んでいくと、打消し表示の文字の色と背景の色が対照的でない場合(例えば、明るい水色、オレンジ色、黄色の背景に、白の文字で打消し表示を行った場合)消費者は打消し表示の文字と背景との区別がつきにくく、打消し表示に気付かないおそれがある。

と書いています。

 

以上を基に考えると・・・

・白の背景に、黒の文字のような対照的な色を使う。

・打消し表示の文字の色と背景の色が同系色にならないようにする。

・打消し表示が背景の模様に重なったり、複数の色が混在して見辛くないか等を考慮しながら表示の文字と背景との区別をはっきりさせる。

これらに配慮しながら打消し表示をしていくことで「消費者が打消し表示に対してより気付きやすく認識できる状態」に近付けられるかと思います。

 

打消し表示は、目立ちやすく、認識を容易にする表示が望ましいとされています。

基本は、ハッキリ、しっかり、詳しく、書くことは書くということでしょう。

 

留意事項の「認識できるように適切な表示方法で表示すること」から逸脱することは、景品表示法に抵触するリスクも高まるということです。

OUTとなる前に、適切な打消し表示がされているか一度チェックされることをお勧めします。

 

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