医薬品として国からの承認を受けていないにもかかわらず、「がんに効く」などと広告宣伝し「株式会社セル源販売本社」役員の50代男性を千葉県警生活経済課が医薬品医療機器法違反の疑いで1月24日に逮捕しましたね。
2016年12月から2017年10月の間に、楽天市場とAmazonなど大手通販サイトで錠剤サプリ「セル源m」「セル源」などを約1万円で44都道府県の約350人へ販売し、その売上は合計約3000万円ということです。
以下は、実際「Amazon」に掲載された商品
特許!スーパー栄養ルーツ起源は2億年蓄積天然深海鉱物ミネラル最強ドクターサプリセル源M
価格は¥10,000
「1箱240粒、1粒500mgにミネラルが300mg」
「M」のない「セル源」も同じ価格で販売されていて、
「1箱に240粒・1粒500mgにミネラルが200mg、明日葉が100mg入っています」
と、ちょっと違います。
楽天市場では、「ミネラル&ビタミン不足をサポート! 現代人のための新しい栄養補助食品【ポイント10倍・送料無料】 セル源(ミネラル含有加工食品)」と掲載されています。
この商品を、医薬品として承認されていないのに「がんに効く」などと宣伝していたんですね。
しかも、2014年1月に福岡市の保健所から行政指導を受けていたにもかかわらず販売を続けていたというから、もうこれは完全にOUTです。
その他、広告物に記載していたワードは、
更年期障害・生活習慣病・腫瘍・便秘・活習慣病・ポリープ・腫瘍・便秘・疲労・ 疲れ・高血圧クリーム・高血圧・不眠・がん・癌ガン・便秘・脳梗塞、ニキビ・吹き出物・喘息・甲状腺・椎間板ヘルニア・動脈硬化・胃潰瘍・肺気腫・神経痛・じんましん・アトピー・リウマチ、冷え・・・など、ここまでくると健康食品ではなく医薬品のエリアです。
また、セル源Mについて書かれていた以下のような利用者の声の内容も、健食では謳うことのできない薬理的な効能効果のオンパレード・・・言うまでもなくNGです。
・出産後に便秘症になったが、半年以上飲み続け、今ではすっかりトラブルが無くなりました(35歳女性)
・子供の頃からアトピーがひどくて、顔や指に出ていました。毎日セル源Mを飲み続け2年半立ちますが、今では自分が小さな頃からアトピーだった事も忘れるくらいです。(40歳女性)
・先天的に貧血の気があったのだが、セル源Mを飲みだしているうちに数値が下がってきて、今では正常値に戻っています。(45歳女性)
・産後体質が変わり花粉症になった。肩こり、偏頭痛、生理痛もあり。以前より貧血で病院から錠剤を貰って飲んでいたが、ムカムカして気分が悪くなることも。セル源Mを飲み始めて、はじめはあまり実感がわかなかったが、1年くらいしてから貧血はすっかり改善。肩こりや生理痛も楽になった。子供がインフルエンザにかかっても感染しなくなり、風邪も全くひかなくなった。(42歳女性)
・アレルギー体質がひどくて、体質改善の為に飲み始めました。以前に大きなポリープができて、取り出した後も再発せず、これもセル源Mのおかげかなと思っています。(81歳男性)
・セル源Mを飲み始めて、目覚めが良い。疲れも早く回復する。(55歳男性)
・通風治療の為に飲み始め、現在は通風もよくなり健康診断での血液検査はいい結果だった。(40歳男性)
薬機法だけでなく、景品表示法や、健康増進法の視点からすると、声の内容にあるような効能効果が本当に得られるのか事実、根拠を実証できなければ、虚偽・誇大広告とみなされこれもOUTです。
厚生省でも、今や通販サイトでは数え切れない程の健康食品が販売され、違法的表現の広告が蔓延している中、取り締まりをすれば「一罰百戒」と話していますし、国や自治体は薬機法に基づく取り締まりを推進するため、全国の自治体へ情報を提供しているのも事実です。
この瞬間でも、行政は勿論、昨今では、適格消費者団体・保健所・委託を受けた企業も水面下でジリジリと広告調査のパトロールを行っています。
広告の訴求力を上げたいがために、ついつい違法的な表現になってはいませんか?
実際、当社のお客様の中にも、「え!こんな表現もNGなの?」と言われる方、けっこういらしゃいます。
「でも、チェックしてもらって良かったです。危なかった・・・」と。
2018年、さらに厳格化される薬機法・景表法の広告規制にどのように対応していけばよいのか、体制を強化しすぎて無駄はありません。
~お知らせ~
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