栄養機能食品について

ここでのポイント

  • 栄養機能食品は栄養成分が国の定める基準の範囲で含まれている規格基準型の健康食品です。
  • 含有する栄養成分の体に対する働きとその含有量などか記載されています。
  • 現在、脂肪酸1種、ビタミン13種とミネラル6種について基準値が定められています。
  • 製品には、次のような表示がありますので、他の食品(いわゆる健康食品)と区別することができます。

    <正しい表示例>
    商品名:○○
    ビタミンB2は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
    食生活は、主食、主菜、副菜を。
    栄養機能食品(ビタミンB2)

    <不適切な表示例>

    ダイエット用食品○○成分△△・ビタミン2含有
    栄養機能性食品の成分が基準値以上含有していても、「ダイエット用」など特定の目的を表した食品に栄養機能食品の表示は出来ません。
  • 紛らわしい表示の禁止…○○機能食品・機能○○食品・栄養機能○○食品
  • 表示の義務付け…バランスの取れた食生活を普及啓発するため「食生活は、主食、菜食、副食を基準に、食事のバランスを。」の表示を義務付け。

解説

栄養機能食品認可

栄養機能食品は、一日あたりの摂取目安量に含まれる該当栄養成分量が国の定める上・下限定値の範囲で含まれているものについて、製造(販売)者が任意に栄養成分の機能を表示することができるものです。

したがって、特定保健用食品のように個別に許可を得たものではありせん。

 

製品には上の正しい表示例のように記載されています。現在、12種類のビタミン類と5種類のミネラルについて基準値が定められています。

 記載できる機能は、栄養成分ごとに定められており、それ以外の効果を記載することはできません。

また、栄養機能表示だけでなく、注意喚起表示もあわせて記載されています。

栄養機能食品は日常の食生活で不足しがちな栄養成分を補給する事が出来ますが、摂取しすぎると悪影響を及ぼす成分もありますので、記載された摂取目安量を参考に、過剰摂取に注意する必要があります。

 

【 栄養機能食品の表示について 】

 栄養機能食品の規格基準は、ビタミン、ミネラルなどについて定められています。

 

機能に関する表示ができる栄養成分

  • 脂肪酸(1種類):n-3系脂肪酸
  • ミネラル類(6種類):亜鉛、カリウム※、カルシウム、鉄、銅、マグネシウム
  • ビタミン類(13種類):ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、葉酸

(但し、カリウムについては錠剤・カプセルに表示することはできません)

 

【栄養機能食品に係る基準及び表示】食品表示基準

栄養成分 下限値 栄養成分の機能 上限値 摂取に対する注意事項
 n-3系脂肪酸  0.6g -3系脂肪酸は、皮膚の健康維持を助ける栄養素です。 2800 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。
亜鉛 2.64mg 亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。  亜鉛は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。  亜鉛は、たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。 15 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。亜鉛の摂り過ぎは、銅の吸収を阻害するおそれがありますので、過剰摂取にならないよう注意してください。一日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・小児は本品の摂取を避け てください。

カリウム

840㎎ カリウムは、正常な血圧を保つのに必要な栄養素です。 2800 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。腎機能が低下している方は本品の摂取を避けてください。
カルシウム 204㎎ カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。 600㎎ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。
2.04㎎ 鉄は、赤血球を作るのに必要な栄養素です。 10㎎ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。
栄養成分 下限値 栄養成分の機能 上限値 摂取に対する注意事項
0.27㎎ 銅は、赤血球の形成を助ける栄養素です。 銅は、多くの体内酵素の正常な働きと骨の形成を助ける栄養素で す。 6.0㎎ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください。
マグネシウム 96㎎ マグネシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。  マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生 を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。 300㎎ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。多量に摂取すると軟便(下痢)になることがあります。一日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください。
ナイアシン 3.9mg ナイアシンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 60㎎ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。
パントテン酸 15㎍ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。 30㎎ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。
ビオチン 15㎍ ビオチンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 500μg 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。妊娠三か月以内又は妊娠を希望する女性は過剰摂取にならないよう注意してください。
栄養成分 下限値 栄養成分の機能 上限値 摂取に対する注意事項
ビタミンA 231㎍ ビタミンAは、夜間の視力の維持を助ける栄養素です。  ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 600㎍ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。妊娠三か月以内又は妊娠を希望する女性は過剰摂取にならないよう注意してください。
ビタミンB1 0.36㎎ ビタミンBは、炭水化物からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 25㎎ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。
ビタミンB2 0.42㎎ ビタミンB2 は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 12㎎ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。
ビタミンB6 0.39㎎ ビタミンB6は、たんぱく質からのエネルギーの産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 10㎎ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。
ビタミンB12 0.72㎍ ビタミンB12は、赤血球の形成を助ける栄養素です。 60㎍ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。
栄養成分 下限値 栄養成分の機能 上限値 摂取に対する注意事項
ビタミンC 30㎎ ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。 1000㎎ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。妊娠三か月以内又は妊娠を希望する女性は過剰摂取にならないよう注意してください。
ビタミンD 1.65㎍ ビタミンDは、腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素です。 5.0㎍ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。
ビタミンE 1.89㎎ ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。 150㎎ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。
ビタミンK 45㎍ ビタミンKは、正常な血液凝能を維持する栄養素です。 150㎍ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。血液凝固阻止薬を服用している方は本品の摂取を避けてください。
葉酸 72㎍ 葉酸は、赤血球の形成を助ける栄養素です。葉酸は、胎児の正常な発育に寄与する栄養素です。 200㎍ 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。葉酸は、胎児の正常な発育に寄与する栄養素ですが、多量摂取により胎児の発育がよくなるものではありません。
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