健康食品の安全性について

ここでのポイント

  • 健康食品を利用する人の調子はそれぞれ違います。例えば医師から薬を処方されている場合や、他社製品との飲み合わせなどについてしっかり把握している必要があります。医薬品と健康食品とはその役割は大きく異なります。
  • 根拠に乏しい安全性を表記することは避ける必要があり、それを見た消費者が購入し健康被害を訴えた場合の代償は大きなものになります。
  • 健康食品に「本品は食品ですから医薬品との併用も問題ありません」等の表示を見かけますが、医薬品には、食品との飲み合わせで相互作用が起き、作用を弱くしたり強くしたりするものがある事を認識しておく必要があります。

解説

【医薬品と食品の相互作用の例】

薬事法から見た健康食品の安全性

医薬品を飲んでいる方が健康食品を利用する場合、安全と表記してあっても、それが必ずしも確かなものでない限りは、使用を控えて頂く等のアドバイスをして、トラブルを未然に防ぐ対策が必要です。

 

いわゆる健康食品は、疾患に対して改善の作用を促すものではありません。医薬品と健康食品とでは、その使用目的は異なり、比較するものではありません。

また「本品は天然由来、自然由来のものからできていますので、副作用はありません」といった表示を見受けられますが、医薬品にも天然由来・自然由来から作られたものも多くあり、それらにも副作用があります。

例として「毒キノコ」「フグ毒」も天然由来ですので、天然由来・自然由来が必ずしも「安全」とは判断できません。

 

このように、事実・根拠に乏しい安全性の表記をフレーズなどに使用することは大きなリスクを伴います。

また、栽培・養殖のような人の手が加われば、天然・自然とは言えません。


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