東京都は25日、健康食品・化粧品・美容関連などWeb広告を調査した結果について発表しました。
26年度中に東京都では、24,000件のWeb上の広告表現を「景品表示法」の観点から監視を実施した結果、356の事業者357件に対して広告の改善指導を行ったようです。
今回、景表法の観点から改善指導を受けてしまった357件の内訳
- 健康食品・化粧品・水関連広告・・・294件が優良誤認の恐れあり。
- 美容関連広告・・・140件が優良誤認の恐れあり。
- 総付景品の12件が過大な景品類の提供の恐れあり。
改善指導の対象になった広告表示例
【健康食品の事例】
「飲むだけで痩せやすいカラダをサポート」
【化粧品の事例】
「シワ・シミ・ハリなどさまざまな老化サインを保湿することで改善します」
「朝起きると実感できる、-5歳肌」
【水関連商品の事例】
「体を活性させ代謝を促進しますので、シミ・たるみ・ダイエットなどにも効果的です」
「業界最高水準の水素濃度!」
今回は、景品表示法の観点からの改善指導でしたが、表示例を見ると「薬事法」にも抵触の恐れがありそうです。
東京都は、消費者庁に対しWeb上の広告表示に関して、景品表示法に基づいた監視と指導の強化を要望し、業界団体や事業者などにも法令遵守を呼びかけたそうですが、今後も消費者庁の監視の手は緩む事はないので、指導対象の件数も益々増えていくことになりそうです。
~お知らせ~
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